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具体的な通院の方法

CKD保存療法

5.具体的な通院の方法

ふつうは1ヵ月に1回通院します。eGFRが40m?/分以上あり、安定している場合は2ヵ月間に1回の通院になることもあります。
毎回手帳、血圧を記入した血圧記入用紙、24時間蓄尿一部(ビンに尿量、体重を記入)を持ってきて下さい。採血室で採血があります。

手帳ついて
毎回医師、看護師またはクラーク(秘書)が下記の項目を記入します。

血液データ

ヘマクリット 貧血の指標。32%以上を目ざします。
尿素窒素 血清クレアチニンの大体10-20倍の値です。脱水や栄養障害で尿素窒素/クレアチニン比は高くなります。
クレアチニン 男性は1.2㎎/dlまで、女性は0.8㎎/dlまでが正常。
尿酸 7.5㎎/dl以下に、アロシトール、ウラリットU等で治療します。
カリウム 5.0mEq/dl以下に食事療法等で治療します。ACEI , ARBを服用している場合は5.5mEq/dl以下を目標とします。
リン 4.8㎎/dl以下に、食事療法、リン結合薬で治療します。

尿データ

糸球体濾過量(GFR)
 正常値100-120 ml/分。本当は血液データに入れるべきですが、クレアチニンクリアランスと比較することがあるので尿データの項に入れます。GFRは血清クレアチニン値と年齢から計算で求めた推定GFR(eGFR)がもっとも用いられます。

推定GFR(eGFR)計算式
男性: 194×年齢^-0.287 ×Cr-1.094
女性: 194×年齢^-0.287 ×Cr-1.094 ×0.739
^-0.287は-0.287乗です

クレアチニンクリアランス 正常値100-110ml/分、腎機能の代表です。計算式に尿量の項が入るので、価は動揺します。
蛋白摂取量 総摂取量で表します。この値を標準体重kgで割ると 蛋白g/標準体重kgとなります。尿蛋白排泄量1g/日以上の場合、その分を蛋白摂取量に加えます。
食塩摂取量 7g/日以下を目標とします、重曹を服用 している場合、重曹1gにつき0.7gずつ引き算します。

これ以外に血液では必要に応じて総CO2、LDLコレステロール、中性脂肪等を空欄に記入します。

CinとeGFRの相関
CinとCcrの相関

これは2007年夏、92人の患者さんの協力を得て、Cin(イヌリンクリアランス)を測定した際の成績です。
Cinの測定は大変手間がかかり、そう簡単にできませんが、糸球体濾過量をもっとも正確に現わす「黄金の尺度」です。
CinとCcrの関係をみるとCcrはCinより高く測定されています。
つまりCcrは実際の糸球体濾過量よりも高く計算されてしまいます。
CinとeGFRの関係をみると、Cinが50ml/min/1.73m2を越えるとeGFRはCinより低く計算される傾向があるものの、50ml/min/1.73m2未満ではこの2つはよく相関しています。
Cinが50ml/min/1.73m2未満では、eGFRを求めれば正しい腎機能が得られると考えられます。
eGFRは血清クレアチニン値と年齢がわかれば求めることができ、Cin測定に比べてはるかに簡単に求められます。取手協同病院では、すべての患者さんのeGFRを求め、コンピュータ画面に表示できます。