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腎不全で生じる調節異常の治療

CKD保存療法

3.腎不全で生じる調節異常の治療

とくにGFRが30ml/分以下となると、さまざまな調節異常が生じてきます。
これらの異常の多くは腎不全の進行を速くしますから、異常を早く治療しなければなりません。

貧血

造血ホルモン(エポジン、エスポー)および鉄剤(経口薬フェロミア、フェリコン静注液)でヘマクリット32%以上、ヘモグロビン11g/?以上、フェリチン100ng/ml以上に治療します。

アシドーシス(血液の酸性化)

クレアチニン・クリアランス15ml/分以下では必発です。重曹(重炭酸ナトリウム)の服用で治療します。
血清総CO2 21mEq/dl以上が目標です。

高リン血症

血清リン値4.8㎎/dl以下を目標とします。
食事のリン制限、リン吸着薬(炭酸カルシウム、リンゴ酢カルシウム)で治療します。

高カリウム血症

食事中のカリウム制限で血清カリウム5mEq/l以下とします。

浮腫(むくみ)

食塩制限、利尿薬、ベッド安静で治療します。

高カルシウム血症

血清カルシウム10.2㎎/dl以下を目標とします。10.3mg/dl以上では、GFRが下がることがあり、食事のカルシウム制限、血清カルシウムを上昇させやすい薬(炭酸カルシウム、リンゴ酢カルシウム、活性ビタミンD剤など)の服用をやめるか、減量します。

その他

これ以外に、LDLコレステロール高値(目標120㎎/dl以下)、中性脂肪高値(空腹時150㎎/dl以下)は、食事療法、抗脂血薬で治療します。
糖尿病ではHbAIc 7%以下、食後2時間血糖170㎎/dl以下に治療します。