1.治療の原則
1)血圧を目標値まで下げる
家庭血圧の平均値を食塩制限、体重コントロール、降圧薬服用で125以下/75以下(高血圧治療ガイドライン2009年版)を目標とします。
食事制限については当院で作成した「塩分制限パンフレット」を参考にして下さい。
外来でも血圧を測定しますが、あくまで参考値です。血圧調節は、降圧薬を加えることで、多くの場合達成可能です。
また腎不全の進行を抑える効果も強力です。
2)食事療法
蛋白制限:0.8g/標準体重Kg/日を標準とします。多くの例でこの程度の制限で十分な効果があります。
GFR15ml/分以下、蛋白尿が1日3g以上の場合、0.5g~0.6g/標準体重kg/日前後の蛋白制限(超低蛋白食による制限)が必要かもしれません。この点は検討中です。この場合、体の蛋白崩壊を防ぐためのエネルギー確保、必須アミノ酸補充が必要で、実行はきわめて難しくなります。
食塩制限:1日7g以下です。日本人では7gでも達成が難しく、高血圧治療ガイドライン、CKD診療ガイドで提唱されている1日6gはさらに難しく、実行困難です。血圧が下がりにくい場合、浮腫(むくみ)が強い場合は1日5g以下とすることもあります。
リン制限:血清リン値4.8㎎/?以下を目標とします。
カリウム制限:血清カリウムが5mEq/?以下となるよう食事制限、レジン(カリメート、アーガメイトゼリー等)で治療します。ACEI* , ARB*, スピロノラクトンといったカリウムが上昇しやすい薬を服用している場合には、5.5mEq/?以下を目標とします。
カロリー量:27-36kcal/標準体重kg/日とします。適正なカロリー量には個人差があります。特に60歳以上になると必要カロリー量は少なくなります。食事療法開始以前のカロリー量を求め、とりあえずその量で開始します。「体重が減ってゆく」、「手足が冷える」、「いつも口淋しい」状態は、カロリー欠乏を疑わせます。
3)蛋白尿を減少させる
尿蛋白排泄量が多いと進行速度が速くなります。まず尿蛋白量を24時間蓄尿で知ることが大切です。
尿蛋白排泄量は1日0.5g以下を目標とします。尿蛋白を減少させるのは、
- 血圧調節
- 蛋白制限
- 尿蛋白を減少させる薬剤の服用
蛋白を減少させる薬として、
アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI) レニベース、ロンゲス、カプトリル等
アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB) ニューロタン、ブロプレス、ディオバン、ミカルディス等
スタチン系抗脂血薬 メバロチン、リポバス、リバロ、リピトール等があります。
追加 CCB
シルニジピン
ジルチアゼム
ベラパミル
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